4.銅鑼湾のバベルの塔

銅鑼湾(Causeway-Bay)には果たしてこんなものを作って良いのか?と思わせる巨大な建物がある。'94年にオープンした時代廣場(タイムズスクエア)だ。銅鑼湾のHennesy Rd交差点から山側に上ること数分、そのとんでもない建物が見えてくる。高いと思わせる建物は香港はいくつもあるが、デカイと思わせるのはここくらいしかない。商業施設に関しては最近はこの地域の東側にリーガーデンズという似たような建物ができて、人気が二分されてしまった感じだが、タイムズスクエアが竣工したときは本当に凄かった。もともとこのあたりは銅鑼湾地域の中でもとてもマイナーな地域で一言でいうと何もなかったのだが、完成後は人の流れが完全に変わってしまった。また周辺の街並まで変わってしまい、あか抜けた店が増えた。日本でいうなら九州は博多のキャナルシティーの竣工時の様なかんじだ。
地下から13Fまでが飲食フロアーを含む商業エリアで上層階がオフィスビルになっている。各フロアーには2つの吹き抜けがあり、買い物客である我々はそのまわりを回遊魚のようにくるくるとまわり続ける。1つのフロアーだけでないので回遊魚も大変だ。ちょっと腰を降ろすところも簡単には見つからない。込んでいるので下りのエレベーターもなかなか乗れず、出口をもとめてさまよっていると、なんだかこの建物自体が一度足を踏み入れた客からあの手この手を尽くしてお金を吸い上げる巨大な集金マシーンに見えてくる。10Fから1階ごとにエスカレーターを延々と乗り継いで地上階に向かう途中、ある店で面白そうな雑貨をみつけて買ったら運良くエレベーターに乗れ、運良く地上に脱出できた。銅鑼湾の巨大ショッピングセンターは日本のそれと違い気軽に足を運ぶには怖いところだ。

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